『天気の子』と『海獣の子供』の感想

ようやくずっと見たかった『天気の子』と『海獣の子供』を視聴しました。せっかくなので感想を書きたいと思います。私は細かな考察なども出来ないし細かい点に気づいたりもしないので単純に観た感想です。

目次

『天気の子』と『海獣の子供』の感想

二つの作品はほぼ同じような時期に公開されたと思います。『天気の子』は大ヒットしたようですが、『海獣の子供』はヒットはしなかったように思います。

『天気の子』の感想

まず、色々感想はありますが、このクオリティで『君の名は』の次の作品として生み出したことは本当に素晴らしいと思います。

序盤は少し??な設定もありましたが、後半にかけての盛り上がり方はやはり手に汗握りました。映像はとにかく実験的な要素や実写や3Dを意識した部分もありアニメーションの新たな見せ方の紹介映像みたいな感じでもありました。出来る限りブルーレイや高画質で視聴をおすすめします。

ストーリーについては、ファンタジーだし、ボーイミーツガールのお話なので40代のおじさんでも良いなと思うくらいだから10代の多感な青春世代にはもっと感動するのかもしれませんね。

という事で、基本的にクリエイターとして流石としか言えませんが、一方で少し??と思う点は下記です。少しネタバレもあります。

  1. 家出少年は余程地元や家庭で嫌な事があり決意したんだと思いますが、最後まで見たら案外そこまで深刻じゃなかったの?
  2. 主人公が拳銃をたまたま手に入れた事で警察がストーリーに介入してきます。でも、拳銃を手に入れられるなんて少し突飛な気も…
  3. 良い映画だと思うんですが、なんかこの手の映像やお話に少し飽きてきている気が…
  4. CG満載で綺麗でリアルで3Dな映像が満載ですが何度も見る必要はなさそう。新海監督の作品は1回観れば十分?
  5. とにかく女の子がみんな美人さんで綺麗でスタイルも良いです。みんなが綺麗すぎて逆に同じような顔立ちばかりで冷める気が…

正直、強烈に受け入れられないという点もないし、批判する気もない(否定すると世の中についていけてない気も邪魔をする)です。普通にお金を掛けただけある素晴らしい映像美の中二病的(中二病は現代の創作において大事な要素なので否定はしません)な映画を観たなって感じです。結末は好みです。ハッピーエンドは好きだけど全てが丸く収まる、ではない所がミソ。

そうそう、他の人のレビューも少し見て思った事ですが、主人公は高校1年生で家出して東京に出て来て、当たり前ですが自分の思うようにいきません。そしてそんな状況にヒロインの兄弟を巻き込んで3人だけで生きれるような考え方をします。周りの大人は全部的です。これって『火垂るの墓』の清太と同じような思考ですよね。

ただ、新海誠監督には少し次回作は路線を成長させて欲しい感じもします。実際にありえないファンタジーなボーイミーツガール作品はもう何度も見せて楽しませてくれました。次は、むしろ興行収入でズッコケても良いからエッジを効かせた作品が観たいです。更に飛躍するには一度しゃがむ必要があります。世間を大きく裏切って欲しいです。

『海獣の子供』の感想

音楽は久石譲で主題歌は米津玄師です。昨年予告を観た時はすごく期待しました。漫画も人気なようですし。ただ少し悪評も観たので映画館には足を運ばなかったわけです。でも観てよく分かりました。

この映画が伝えたい事は分からないでもないけど、「おもしろくない!」これに尽きます。

最初は絵も綺麗で個性があり天気の子と同じくアニメーションの新しい表現方法なども見せて期待が高まります。でもなかなか物語に引き込まれません。途中から生物について海だけではなく宇宙とかどんどん大きな話になって行って、しかも悪だくみしている連中なども出てくるんですが、一体具体的に何を目的で登場人物たちが動いているのかさっぱり理解不能です。

ファンタジーのアニメなので、海に潜った描写で息継ぎとかそういうのは気になりません。スキューバダイビングをやった身だと海の中があんなにカラフルなのも少し違和感はありましたが感性の問題なので気にしません。

期待の久石譲さんの音楽も全然残らないし心に響きません。ただ雄大そうな生命の尊さみたいな重厚な雰囲気の音が流れているだけです。久石譲さんの音楽でここまで心に響かなかった曲は今までありませんでした。

結局のところ、終始?????????な状態で見る人は置いてけぼりって感じです。

正直、生命や宇宙の真理だったり解釈何てどうでも良いです。問題は映画なので時間を忘れさせて引き込まれてしまうような物語が大事だと思います。その部分が欠けています。

 

という事で、言いたい放題(特に海獣の子供)書きましたが、両作品に共通な事は「大しておもしろくない」という事です。映像が綺麗でも街並みの再現性が凄くても引き込まれなかったらそれまでです。古い人間って思われるかもしれませんが、そうするとスタジオジブリの高畑勲監督と宮崎駿監督の作品はレベルが違います。

表現方法の問題ではありません…、どころか両監督の作品は今見ても躍動感に溢れ、時間を忘れてワクワク、時に心に深く刺さる内容もあり、爽快感や笑いもあり、何度も何度も観れるクオリティがあり、DVDが欲しいと思わせてくれる素晴らしい作品だと改めて思います。

決して、ダメではないけど最近のアニメ監督の作品は見た目が綺麗でも心に突き刺さらない…そう思ったおじさんでした。あぁパトレイバーの映画がまた観たい。アマゾンプライムでは無料で観れないからレンタルしてこようかな。

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