1カ月ぶりくらいに新しい曲が作れました。かなり苦戦しましたが、この1カ月間で断片が沢山出来て、それらを組み合わせてなんとか無理やり完成させた感じです。
創作活動でスランプになった時に大事な事は、とにかくハードルを下げまくって低レベルでも良いから作品を完成させる事だと思います。そうすれば、とりあえず作りかけの作品から次の作品へ前に進めます。
創作出来ない時の原因は色々あると思いますが、考えすぎや理想が高すぎる事が主な要因だと思います。そして作れない期間が長くなればなるほど不安になり、自分の才能を疑うようになり、モチベーションが落ちて負の循環に陥ってしまいます。
それが、進み過ぎるとしばらく創作を忘れて長期的に休養した方が良いかもしれません。この辺は魔女の宅急便でキキが空を飛べなくなった、ウルスラが絵が描けなくなった時などのエピソードは創作している方には納得できるかもしれません。
音楽は作(創)るのか?見つけるのか?
さて、昨日ついに2年半ぶり?のperfumeの新曲『Time Warp』を聴きました。
とても素晴らしい曲でした。前曲の『再生』も素晴らしい曲でしたが、今回の曲は新しいpefumeの出発というイメージに思いました。変に最新のサウンドをperfumeに落とし込むことに執着していない、肩ひじ張らない感じ、昔のperfumeを思い出させてくれるようなキラキラしてポップで中毒性が高い楽しい曲でした。
私は前々から思っている事があります。
創作活動は生み出す事が大変です。もちろん天才の方たちは凡人とは違う世界で生きて創作しているので同じ感覚ではないと思います。ただ、音楽に関して言えば、基本はドレミファソラシドで作られているわけで、高価な機材がなくても音が出る楽器であれば曲を演奏する事ができます。良い曲はコードとメロディだけでも弾き語りだけでも良い曲です。
そうなると、作曲するという事は、
①創造する(生み出す)という事なのか?
②元からこの世界に存在していたけど見つけられていなかった音を探す旅なのか?
ということです。
私について言えば、断然②です。
誰でも平等に名曲を作るチャンスはあります。だけど、才能やセンス(音を探す嗅覚)がある人だけが、素敵な音の連なりを見つける事ができる!というイメージです。
だから、私の曲の作り方は、主にピアノでコードを弾きながら展開を決めて、コードに合わせた気持ちの良い音を見つけて重ねて、最後にメロディをなんとなく決めてから、オケを流してリアルタイム入力でその時の感覚で適当に弾いて作ります。要するに手癖で作っています。
そして、良いメロディを乗せられた時はラッキーって感じです。良い音を見つけられたな!って。
また、煮詰まった時は違う戦法を取ります。それはステップ入力で何となくコードに合ったピコピコ音を適当にランダム性を含ませて入力します。そうして再生すると、不思議な事に気持ち良い音が顔を出す時があります、ヒントの時はそこから弄ります。
そのピコピコ音にベースやピアノが気持ち良い展開を探して被せます。
要するにランダム要素から音を見つけていく作業という事です。自分の感性以上の曲が作れた時は超ラッキーです!
もちろんランダムに見えて、結局は手癖や自分が好きな音なんだと思いますが、私は結構適当です。
振り返るとメロディが浮かんだり、メロディを生み出したという曲はほとんど思い浮かばず、どの曲も運よく気持ち良い音を見つけられた、という感じです。
とは言え、私が見つけた音は、結果的に人類の中で私にしか見つけられなかった音になるかもしれません。そういう意味ではどのクリエイターの曲も生み出したという事なのかもしれません。ただ、私の作曲活動はずっと、みんなが見つけられない良い音を探す旅なのです。
興味があればこちらから聴いてみてください。