前から気になっていた映画『恋は雨上がりのように』がアマゾンプライムビデオに追加されていたので視聴しました。
※下記はDVD版とコミック版の単行本です。他にブルーレイ版やkindle版などもあります
アニメ版の公式サイトはこちら
アニメ版を途中まで見たのですが、美貌の絶頂期の女子高校生が45歳中年男性に言い寄るという話が、中年男性側からすれば卑怯だと思い見るのを止めてしまいました。ただ、アニメ版は主題歌や作画などとても瑞々しく素敵だなと思っていました。
普通の人には重要な部分ではないかもしれませんが、感想には若干ネタバレを含みますのでご注意ください。
目次
映画『恋は雨上がりのように』の感想~未練と執着~
まずはYouTubeに公開されている予告編です。
私が良いと思った点は以下です。細かい描写についてのレビューなどは他の方がやっていますので鈍感な私は単純に面白かったというだけです。
- 漫画やアニメ同様に瑞々しい描写
- 主人公の小松菜奈さんと大泉洋さんがイメージぴったりの役柄で見ていて気持ち良い
- 漫画版の最後は賛否両論らしいけど、映画版は無難に未来にも希望を持たせた終わり方で終わり良ければ総て良し派には嬉しかった
私が一番心に響いた…というか考えさせられたエピソード
このお話って、タイトルからも連想出来るように主人公二人の追い求めていたものが一旦頓挫した現実からの雨宿りなんですよね?違うかな。
女子高生の橘あきらはケガで大好きな陸上の道を閉ざされて、その代わりに店長への恋愛に雨宿りしているし、店長は夢だった小説家を諦めつつもファミレスの店長に長年ずっと雨宿りしています。
多少違うかもしれませんが、私が考えさせられたのは”店長と同級生で成功した作家の九条ちひろ”さんとのシーンです。
ここで店長は小説家の夢に『まだ未練』があると言いますが、九条ちひろは、『未練』じゃなくて『執着』、「諦めずにあがいて、でも前に進もうとするならそれは『執着』」だと言います。
このシーンを見て、店長と自分自身を重ねてしまいました。
『未練』と『執着』
自分の現在は何がどちらに属するのか?考えてみます。
- 作曲への夢 未練0:執着100
- サラリーマンの仕事 未練80:執着20
- コペン 未練0:執着0
- FD2シビックタイプR 未練100:執着0
- スキューバダイビング 未練80:執着20
あーーーなんという薄っぺらな人生、これくらいしか思いつかなかった。
個人的に考えて思った基準は以下です。
- 未練=失うのが惜しい→過去に一定の成果や成功したもの
- 執着=失うのが怖い→ほとんど成果を上げてなかったり成功が疎遠になってしまったもの
作曲は私は全く成功していないので完全に諦められず執着です。そして作曲を失ったら自分に何もなくなってしまう恐怖もあります。仕事は10年以上勤めており後輩がいたりする状態が居心地が良いことへの未練がありそうです。
コペンはもうボロボロで手放しても良いと思っているので未練も執着も両方ありません。FD2は現在中古車価格が高騰しているので価値がある物を手元に残しておきたいという意味で手放せないのは未練です。
スキューバダイビングは、非日常体験をまたやってみたい事は未練だし、せっかく苦労してCカードを取って更に中性浮力などのスキルを向上させたいと思っていたので執着も少しありそうです。
ただ、クリエイターというのは例え成功した人でも映画の中で九条ちひろも言っていたように、更に良い作品を作りたい、過去の自分を超えたいという思いがずっとあると思うので執着を持ち続けている人が長年活躍できるのかもしれません。
ちなみにgoogleで検索してみると、
未練…あきらめ切れないこと
執着…ある物・事に強くひかれ、深く思い込んでどうしても忘れ切れないこと
google検索より
うーーーん。正解の意味を調べてみると私の思った意味とは少し違うかもしれませんね。
ちなみに主人公の橘あきらは陸上に対しては、記録を出していた未練もあるし、更に努力して良い記録を出したかったし、そもそも走るのが大好きなので執着も両方ありそうです。だけど、店長に対する恋心は陸上を取り戻し、新しい恋愛をするとサラッとなくなりそうに思います。
映画の中での店長は、あの時点では橘あきらさんへの好意は芽生えていても、恋愛感情にはあまり育ってなさそうに思いました。
という事であの年代の女子高生の気持ちや、様々な仕草などの細かい説明などについては他の方のレビューなどをオススメします。私は個人的に心にひっかかった『未練と執着』の感想でした。
読んでいただいてありがとうございました。