沖縄での楽しいスクーバダイビングの旅から帰ってきて10日経ちました。念願のアドバンスも取得出来たのは良いのですが、帰ってきてずっと無気力状態になってしまっておりました。
作曲も8月上旬に自分の中で超名曲が出来たと嬉しかったのですが、その反動が全然モチベーションが上がらなくなってしまい新しい曲も作れておりませんでした。でもようやく昨日すごくラフではありますが曲が作れたので毎月1曲のノルマも達成出来て嬉しいです。
という事で滞っていたブログを更新します。
目次
名作の続編は難しい
最近二つの映画を観ました。とても楽しみにしていた映画ですが、正直私にはつまらなかったです。
彼女が水着にきがえたら
1989年公開の映画で、沖縄でスクーバダイビングのインストラクターさんと話していたら題材がスクーバダイビングという事で、当時スクーバダイビングのブームを巻き起こした作品だということです。いわゆる当時ブームを起こした『ホイチョイ3部作』の2作目だそうです。
1作目は『私をスキーに連れてって』、3作目は『波の数だけ抱きしめて』という事で、大体凡作になる2作目ですね。
実際、期待してレンタル(配信されていない)してきて見たら、美し過ぎる原田知世さんを楽しむだけの作品でした。
古いからつまらないという訳ではなく、単純にスクーバダイビングの魅力を全然表現出来ていないと思いました。理由も分かりました。だって作る側がスクーバダイビングを好きで作ったわけではないからです。下のリンクは脚本の一色伸幸さんのインタビュー記事です。
https://oceana.ne.jp/column/9275
良くある話です。ヒットした作品の次を熱意があるわけでもなく(当たり前だけど)お金のために作られた映画です。そりゃ題材の魅力を伝えきれないわけですね。
当時のバブル景気という事もあるかもしれませんが、内容は水中では水上スクーターという水中でプロペラが回る乗り物を乗り回したり、水上バイクと船でチェイスしたり安直な内容がずっと続きます。
まぁそれでも30年前とスクーバダイビングってあまり変わってないなーとか思いながら見ていたら最後までそこそこ楽しめましたが…。興味ある方はぜひ3部作を見てみてください。私も残りの2作品を観たいと思っています。
ちなみに一色伸幸さんは『シューボコ』というスクーバダイビングを題材にした小説を書いていらっしゃるようなので読んでみたいと思いました。
※『波の数だけ抱きしめて』はブルーレイ版もあります
シュガー・ラッシュ:オンライン
1作目がすごく面白くてサウンドトラックCDまで買ってしまった大好きなシュガーラッシュの続編です。
ネタバレが少し入ってしまいますが、相当ガッカリな作品でした。下記に色々愚痴を言っていますが、深く考えない方や子供さんは楽しめると思います。
インターネットの世界を絡めるというのは悪くない気はしますが、主人公二人の魅力が全くない。ヴァネロペも新しい刺激が欲しいというのは分かるけど、ただの身勝手な女の子という感じだし。ラルフは単に嫌な奴だし。
問題はそういう風に描きたい事もないし、前作で完結していたお話を無理やり続きを作ったせいで主役の二人を嫌な風に描いてしまっている点だと思います。これがすごく悲しい、前作は何だったの?
でも仕方がないんですよね。仕事だから。世の中の「続きが観たい!」という声で、そこに仕事が生まれて頑張って作ったわけです。だから続編が出来た事にはファンは感謝すべきかもです。例えつまらなかったとしても。
ちなみにCG表現は他の方のレビューでも書いてありましたが、インターネットの世界を上手に再現していて素晴らしいと思いました…が、綺麗なCGも正直見飽きてしまっていますが。人間って怖いです。素晴らしい物も繰り返しだと飽きてしまう。
カーズとかも2作目は記憶あまり残っていません。2作目って難しいね。3作目で原点回帰したりして良い作品になったりもしますけどね、そういう意味では3作目のための凡作の2作目だったりして。
※左が2作目の『オンライン』、右側は1作目です
みんなヒット作の安易な二番煎じを目指すけど…
映画でも小説でも、テレビドラマでも音楽でもみんな安易に同じような二番煎じの作品でヒットを目指すけど結構難しいよね。
小室さんも何かで行っていたけど、小室ブームの時はよく依頼先から「あの曲と同じような」って要望を受けたりしていたそうですね。創らない人には分からないと思いますが、良い曲って奇蹟なんですよね。
もちろん実力と才能がある方は、嫌々作った二番煎じでもレベルが高かったり連続して奇蹟が起きたりはします。でも大体が凡作で終わる事が多いです。
そもそも、クリエイターって同じ事はしたくないし、最初の奇蹟を同じ道筋で再現できる可能性も低いと分かっています。だから結果的に駄作になってもヒット作とは違う手法、表現を目指します。ゲームクリエイターさんとかも同じですよね。
世の中は失敗作をたたきますが、新たなヒットというのは失敗の中から生まれるのでクリエイターの皆さんは挑戦するのだと思います。結局は二番煎じで多少ヒットしても、その次を作っていくには方向転換してエッジを出さないと世の中に飽きられてしまうからです。何でもそうですよね。
巨匠の宮崎駿さんや高畑勲さんのジブリ作品も同じですよね。常に過去と違う題材を描いています。絵は似てるけど、それでも絵も変化させようと手書き風にしてみたりCGを入れてみたり色々やっています。だからヒットが続くのだと思います。
高畑勲さんの作品は宮崎駿さんの作品に比べてヒットしていないし、評価が低かったりしますが、最後の『かぐや姫の物語』まで音楽に久石譲さんを起用しなかったことから分かるように、常に宮崎駿作品と差別化を考えていたと思います。
私自身にも言える事です。新しい曲を作れないと言っているのは新しい音を吸収する事を怠っているからです。前と同じ手法、同じ題材で新しい良い曲を作ろうとしているから作れないのです。
40代になって新しい音楽を聴いて自分の作る曲に影響させてやろう!という気持ちがなくなってしまいました。もう一度復活させなきゃね。
ちなみに、そんな中で長年ヒット作を量産していた小室哲哉さんや、現在の中田ヤスタカさんは本当にすごい方達だと思います。もちろんミスチルの桜井さんやサザンの桑田さん、情熱を失わない福山さん、奥田民生さんみんな本当にスゴイ!