DTMのモニター環境を改善中!スピーカーとヘッドホンについて

昨年退職が決まり11月中旬から有給休暇の消化に入ったのですが、それ以降取り組んで(散財してただけですが…)いたのはDTMのモニター環境の改善です。

目次

DTMのモニター環境を改善中!スピーカーとヘッドホンについて

今までの私のモニター環境

私は1996年くらいから曲作りをしているのですが、その際にオールインワンシンセと一緒に購入した『MS101II』の音が気に入らず、その時に一番有名だったヤマハのスタジオスピーカーの『NS10M STUDIO』を購入しました。

また、合わせてヘッドホンも『MDR-CD900ST』という業界標準の物を購入しました。要するにどちらも実際の音とかは関係なく業界標準だったり有名だったりで購入しただけです、素人にありがちですね。ただ、素人ではどのみち商品を比較したとしても経験値が足らず良い選択も出来ないのでそれはそれで良いと思います。

ただ、問題はそれ以降の25年間何の疑問も感じず同じ環境で作ってきた事です。更に結局は、スピーカーで音を出すとうるさいのと自分が気持ち良くなく作曲時の気分も盛り上がらないためほぼ100%CD900STのヘッドホンだけで作曲やミックスなどを行ってきました。

そして自分が作った曲を他のプロの曲と比較した時に音圧が足らないからとWAVESのL3マキシマイザーを通しただけで音の調整やエフェクトも全くしていない状態で完成としていました。

しかもCD900STが中域や高域が大きめに出ることを把握していないため、CD900STで聞いて気持ちの良い低域の音量にしていたため、基本的に今までのミックスは全部バスドラとベースが他の音域に比べてうるさすぎる状況だという事を、今更気づいたわけです。

今まではただのマスターベーション的に作曲する事自体が楽しくて、作った曲をリスナーに届けることよりも、次の新しい曲を作ることだけに取り組んできました。その結果として未公開の曲が数百曲、初音ミクを3年前に初めてからの曲でも60曲以上の未公開曲がストック出来ました。

でも仕事を辞めた今、再就職に向けて動き出すにしろ、同時にこれらの曲(と新曲)をしっかりリスナーに届ける事を意識して作らないと全く進歩がない(仕事を辞めた意味がない)と分かったのです。

また、リスナーに自分が満足するクオリティの曲を届けてまで行って「完成」なのですから、現在の状況では以前記事にもした”シーシュポス条件”から抜け出せません。

という事で、モニター環境を整えようと思い色々な商品を購入してみたわけです。…まぁ単純に色々言い訳しても物を買うのが楽しいだけだったりしますが。

モニタースピーカーはヤマハのHS5

先日の散財記事で既に書きましたが、モニタースピーカーはヤマハの『HS5』を選びました。同じヤマハには『MSP3A』があり人気はそちらの方が高く省スペースでもあるようですが、私がHS5を選んだ理由は2点です。

  • ウーファーサイズが大きいので音が良さそう…HS5は5インチでMSP3Aは4インチ、色々調べたら結局はウーファーサイズの壁は越えられないそうです
  • 安い…ペア(2個)の実売価格はHS5が2万7千円、MSP3Aが3万5千円くらいです

他にはMSP3Aの方が機能が便利だったりしますが、私は持ち運びなどもしないのでそこは捨てました。ちなみにこの2機種の選び方としてはYouTubeでは、自分のDTMをする机でスピーカーに手が届くならMSP3Aで、届かなければHS5らしいです。自分は届くけど大は小を兼ねるという事と安さでHS5です。

実際に音を出して作曲したり、既存の音楽を聴いてみた感想は「買って良かった!」です。ヘッドホンじゃなくても気持ち良さはそれほど低下せず作れるし、とても素直で音楽も聴きやすいです。まぁそれでも本当に深く熱中して曲を作る時はやっぱりヘッドホンにしちゃいますが。曲を作る時だけではなくミックスやマスタリングなどでも今後は大丈夫そうです。

あと、NS10M studioは使ってみようと設置しましたが流石に不釣り合いにデカすぎで却下しました。

※HS5は色が3種類あります。ペアの場合は2個必要です。下のMSP3Aもペアは2個必要です

ちなみに、既存の音楽を私は分析する意味で聴いて満足ですが、単純に観賞用としてはHS5は多分おすすめ出来ません。観賞用としてはさっぱりし過ぎているし面白みがないからです。曲を作らない方は観賞用で評判が高いスピーカーを選んだ方が無難だと思われます。

悩み多きヘッドホンはまだ出口は見えず

続いてヘッドホンについてですが、これがまだ出口が見えない状態です。基本としては私の耳は24年くらいずっとCD900STの音に慣らされてきました。だから他のヘッドフォンは違和感しかありません。でも調べてみるとCD900STは既に発売(1989年発売)から30年以上を経過し、今となっては音作りが古く、また演奏をする際に使うには中・高域が出てるので使いやすいけど、ミックスやマスタリングの際はイマイチだそうです。

それで、色々調べた結果現在の手持ちヘッドホンは下記となりました。

  1. ソニー『MDR-CD900ST』…20年以上愛用。イヤーパッドがボロボロになったので3年前に純正品に交換済み。価格は1万5千円程度
  2. ソニー『MDR-7506』…海外ではこちらが定番らしいです。私が購入したのはおそらく10年くらい前。低域がこちらの方が出ているという事で買いましたが、やっぱり中・高域が作曲時には物足りず主に観賞用で使用しています。観賞用としては良い感じ。こちらも購入してすぐにイヤーパッドがボロボロになったので交換済み。偽物が出回っているようなので購入時には注意してください。価格は1万1千円程度
  3. ヤマハ『HPH-MT8』…新規購入。色々調べた結果、モニターヘッドホンとしてそれぞれの音域が聞きやすく評判も高買った。実際使ってみた感想は、購入前から分かってはいたけど他のヘッドホンと比べて重いので疲れる。音は確かに音域もクオリティ高い…けど疲れる。まだ慣れていないせいもあるけど、全体的に長時間の使用は疲れる感じです。価格は2万5千円程度
  4. AKG『K240 Studio』…実験的に新規購入。上記は全て密閉型だけど耳が悪くなりそうなので開放型(このモデルはセミだけど)という事で安くてレビューも良さそうなので選んでみました、失敗しても痛くない価格だし。聞いてみたところ音が小さい!上記のヘッドホンは音量はそれほど変わらない気がしましたが、このヘッドフォンで聞くときはかなり上げないと足りません。また、やはり上記お3機種と比べても音の細やかさが表現出来ていない気がします。一方で良い点は他よりも観賞用としては疲れにくいしゲームとかでも良い感じです。音はオープン型なので漏れます。価格は6千円程度

ちなみに本命で購入したMT8の対抗馬として検討したのはCD900ST後継のソニーの『MDR-M1ST』です。ただこちらも音に色気はあるようですが音質には問題(低域強め?)もあるようで今回は見送りしました。

※現在K240以外のヘッドホンはアマゾンでは品薄のためか価格が安定していません。ただ使ってみたけど合わなかったという人がメルカリなどのフリマサイトに売りに出しているため早く欲しい方は高い新品ではなく、ほぼ未使用状態のフリマサイトの物を狙うのが良いかもです。急がない方はサウンドハウスなどで新品を安く注文しておいて到着まで気長に待つのも良いと思います

今の所の結論

という事で現状の結論です。

モニタースピーカーはHS5で問題なし。音に雰囲気は足らない気がしますがモニターなので。おそらくMSP3Aでも問題なしだと思うのでこの2機種はどちらを選んでも満足できるだろうと思います。

ヘッドホンについては、今の所、曲作りはやはり作っている時の気持ち良さと慣れからCD900STになりがちです。7506は個人的には中・高域が足りません。

これから力を入れていくミックスとマスタリングについてはHS5とMT8での音作りに慣れていくためMT8を積極的に使用したいと思います、ただ疲れるんでそれも含めて慣れかなぁと。

K240については好きなアーティストの音楽を聴いたりゲームの時に使おうと思います。先日ワイヤレスイヤホンを購入しましたがK240の方が当たり前ですが圧倒的に気持ち良く楽しめます。買って良かったとは思わないけど、あったらあったで使うから良いかなという感じです。

ですので個人的にこれからDTMを始める方に強くおすすめ出来るヘッドフォンが現状ではありません。ただ、今から耳を作って始めるのであれば新しい世代のヘッドフォンという事でヤマハのHPH-MT8かソニーのMDR-M1STが良いのかなぁと思います。今更CD900STは…って感じでしょうか。

限られた予算でモニタースピーカーかヘッドホンどちらを優先するかですが、個人的にはヘッドホンの依存が高いのでヘッドホンと言いたいところですが、YouTubeとかで情報を集めたり、自分の今後の方針をヘッドホンからモニタースピーカーへ依存度を高めたいことから、場合によってはヘッドホンはとりあえず手持ちのがあればそれを使ったり安い物を買って、モニタースピーカーは最初から少し良い物を買った方が順序的には良いのかなと思います。

という事でモニター環境改善中の途中経過でした。結局慣れも必要なので一旦これ以上機材を買わないでこれらを使い込んでいく事が大事なような気がします。読んでいただいた方の参考にならない気もしますが、ありがとうございました。

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