先日より今年私が始めたスキューバダイビングについての記事を書いていますが、少し補足をしたいと思います。それは、色んな記事でも少し書いている事です。
理由は、魚が子供の頃から大好きな弟なら、自分よりもっとスキューバダイビングが楽しめると思って勧めた反応に疑問を持ったからです。
※スクーバという言葉を使っていましたが一般的にはスキューバが普及しているので混在して使用しています。意味は同じです。
スキューバダイビングを始めるには少しだけ覚悟が必要
弟は私が勧めた事もありCカード(いわゆるライセンス)を取得する気になりました。ただ、飛行機で行く遠方でCカードを取得するには基本的に3泊4日くらいは休みが必要です。
- 1日目 飛行機で現地に到着
- 2日目 講習1日目(2ダイブ)
- 3日目 講習2日目(2ダイブ)
- 4日目 飛行機で帰宅
※1日目の早朝便で現地に着いて1日目の講習が出来るなら1日少なく出来る
理由は講習2日目の午後便の飛行機で帰宅する事が出来ないからです。理由はダイビングで体に入ってしまった窒素を抜くのに時間が必要なためです。通常は1日弱かかります。
更に海外や台風シーズンなどであれば、社会人ならばモラルとして休暇を1日程度余裕が欲しい所ですよね。そうすると5日くらいの連休が必要です。
残念ながら日本においては底辺サラリーマン現場労働者が4or5連休を取るのは頻繁には難しい事が多いため、ましてや弟と2人で合わせて休みを合わせるのも難しいです。
ですので、私が「最悪休みが合わなければ一人でライセンス取ってきなよ」と言ったら「めんどくさいから一緒じゃないならやらない」と言いました。
私は???でした。そんな受け身で大丈夫?
え?大人なのに一人じゃ出来ないの?
スキューバダイビングは能動的にやるスポーツだよ!
そんな程度ならスキューバダイビングやらない方が良いかも、と思いました。言ってはいませんが。
スキューバダイビングが一般的なアクティビティ(スポーツ)と異なる点は多くあります。弟が一緒に行けないならスノーボードやるからいいや、と言いましたがスノーボードと比べても以下の違いがあります。
- 正しくやればダイビングのリスクの多くは減らせますが、それでもスノーボードと比較すると命の危険が発生するリスクは高い、致命的なのは空気がない環境で楽しむスポーツだから
- 道具の価格が高い。スノーボードならウェアからボードとブーツまで一式揃えても5万円くらいでそこそこ使える物が買えますが、ダイビングは最低15万円程度はかかります。レンタルにしてもフルレンタルだと1日1万円弱はかかります
- スノーボードはリフト代も最近は安い日などもあるので1日昼食まで入れても5千円くらいで楽しめます。でもダイビングは1日3本潜れば陸かボートかでも変わりますが2万円前後はします。しかも実質45分×3本なので2時間ちょっとの水中時間です
- 交通費がかかる。スノーボードであれば近くの山だったらガソリン代くらいです。スキューバダイビングは伊豆とかに近い人であれば問題ありませんが、近くに潜れる海がない地域の人は新幹線や飛行機、宿泊費など多くの費用がかかります
私は別にダイビングがお金持ちの人がやるスポーツだから貧乏人はやるべきではない、とは思いません。好きな人たちは日々節約をしてダイビングの日を楽しみにして仕事をこなしていると思います。
それは、それだけの費用をかけても、ダイビングの体験が魅力的だからです。
要するに強い動機によって自己責任のリスクや大きな費用は等価交換だと割り切っているからだと思います。
今の弟に、兄に言われて一緒に行ってくれるならやる、というレベルなら正直勧めておいてなんですが、「そんな感じならやらない方がいいよ」って思います。
今の私のようにダイビングの素晴らしさを体感しても続けるか迷っているレベルなんですから。ライセンスを取っても継続してスキルを上げないと安全にもならないし楽しめないダイビングは少しだけ普通のスポーツと違うのです。
『スキューバダイビングは遊びだけど真剣にやるスポーツ』みたいにどこかのブログに書いてありましたが、その通りだと思います。私もこのブログでダイビングを勧めていますが、本当に心からやりたいと思わなければ手を出さない方が幸せだと思います。
【興味はあるけど一歩踏み出すか迷っている人向け】スクーバダイビングは実際どうなの?
良い事だって、悪い事だって、知らない方が幸せに生きれるような事が世の中には沢山あるのです。スキューバダイビングより楽しい事もあるし無理して自分が抱える事が出来ないレベルのリスクを取る必要はないのです。
物事は等価交換なんです。自動車だってハイブリット車は燃費が良いけど、その代わり同じ車種でも部品が多いため値段が高く、燃費は良いかもしれないけど部品を多く使うので環境の汚染度は高いかもしれません。
ソーラー発電だって電気を生み出すけど、ソーラー発電の機械を作るのに電気などのエネルギーや材料を多く使っているし、性能が落ちて捨てる際には廃棄するのにエネルギーや環境を汚染するかもしれません。
良いとか悪いとかではなく、人間様がこの世界を自分たちが住みよい形に作り上げて、人間が相互にモノやサービスを消費する事により自分も生きていけるので、そういう物なんです。でも魔法のように良い事だけを享受できるような物はまだ発明されていないと思うのです。まぁ人間ってそれでも凄いから将来的には良い事だけの物、いわゆる錬金術的なものも作り出せるかもしれませんね。
という事で、スキューバダイビングの非日常の素晴らしい体験は、普通のスポーツよりも少しだけ”死”を身近に感じる事と大きな費用の対価として与えられていると思います。
とは言え、これは日本仕様であり、海外ではバディダイビング(セルフダイビング)とガイドやインストラクターに同行しない潜り方が一般的なのでもっとリーズナブルに潜るスポーツなようですが。日本でも少しずつ広がり出しているようです。
ただし、これは今まで安全管理をインストラクターさんに依存していた部分を自己管理しなければならないので、より安全に対して能動的に行動し、スキルを高めなければなりません。下記はセルダイビングのサイトです。
最後に、念願の亀と一緒に泳ぐ私の写真をインストラクターさんが撮影してくれたので掲載します。
私は亀と泳ぐのに旅費込みで20万円程度かかりました。もちろんダイビングの他にも旅行では楽しみましたけどね。