アマゾンプライムビデオで会員無料で観れる『かもめ食堂(2006年)』と『めがね(2007年)』を観ましたので感想を書こうと思います。観た順番は『めがね』⇒『かもめ食堂』です。ちなみに役名ではなく演者名で書いてますのでご了承ください。
目次
かもめ食堂
なるほど、主要な登場人物は女性3人なので、とても荒々しい感じが皆無です。映像はほんのりした柔らかい雰囲気があるお洒落の一歩手前のような感じで狙った感がなく素敵です。どのシーンを切り出しても「良いなー」と思えるような。
小林聡美さんがとてもナチュラルで少しだけ凛とした雰囲気があり、人生に悲観も好感もしていないニュートラルな感じ(合気道をやってる事とか)と相まって綺麗です。
少しメンドクサイタイプの片桐はいりさんを上手く流しているのも良い感じ。
片桐はいりさんは、今の私のような心理状態かなと思います。何をやればいいか分からない、だから旅に出てみた。旅先で偶然に少しだけ雨宿り出来る場所があった、ケド次に向かわなければいけないな…。って感じかな。
もたいまさこさんは、年齢的にも背負っていた物を下ろせたので、さてどうしましょ、って感じ。
以下好きなところです。
- 小林聡美さんがレストランではなく”食堂”にこだわるところ
- 普通に美味しそうな調理&料理
- フィンランドの雰囲気
- 片桐はいりさんがお店にお客さんが来ない時に地元の食材を、主人公がこだわりのあるおにぎりに使う提案をして一応やってみるシーンは、考えさせられる
- プールのシーンは深い意味があるのかないのか分からないけど、最後に拍手されるシーンは行動している人の特権だと思った
うーん、フィンランドに行ってみたい!
思うのが、小林聡美さんの行動力です、他の2人は”フィンランドに来ること”の行動に対して、小林さんは”フィンランドで食堂を開く”というかなりエネルギーが必要な行動を起こしています。だから圧倒的に強いんです。物事(人生)の本質が少し分かってきたという感じ。
私の現状は片桐はいりさんのように、興味がある事をやってみる状態ですが、小林聡美さんのように具体的に”お金を稼ぐ=生きていく”ための行動を起こさなければ私のストーリーは大きく進んでいきません。
そんな事を観ながら思ったりしました。
ちなみに公式ではないのでリンク出来ませんが、超熟というパンのCMでかもめ食堂のセットで撮影していて映画を見終わった後だと少し嬉しくなります。
※アマゾンプライムビデオで観れますが商品版は、左からDVD、ブルーレイ、小説版です
コピ・ルアク
ちなみに映画の中で出てくる『コピ・ルアク』というジャコウネコの糞からコーヒー豆を採取した高級コーヒーは私も6年くらい前に興味を持って飲んでみた事があります。一杯分で500円くらいだったかな。
美味しかったとは思いますがあまり覚えていませんね。ちなみに左のコップは輪島塗の物で1万円します!能登一周の旅で記念に買いました。
コーヒー好きの方はお試しで一回飲んでみても良いかもしれませんよ。
めがね
続いて先に観た方の『めがね』です。
今度は逆に小林聡美さんが、『かもめ食堂』の片桐はいりさん風に、人生に迷って(そこまで深刻ではなさそうだけど)舞台のな~んにもない鹿児島県最南端の離島の与論島(よろんじま)に流れ着くお話です。
下記リンクは与論島のガイドサイトです。
http://www.yorontou.info/feature/e000020.html
主人公が辿り着いた宿に、もたいまさこさんが居て皆を癒すような感じ。主人公も最初は拒んでいただけど徐々に打ち解けていって…
でも、ちょっぴり、もたいまさこさん含めて、物語の核の部分の魅力というか説得力が薄いんですよね。もちろん私もこの映画の中に入ってみたいとは思いますが内容が薄く感じてしまうかも…
ただし、島の景色はとても素敵で、もちろんそう見えるように演出して撮影しているわけですがフィンランドと同じく行ってみたくなります。何にもなさそうだけど…
その他良かったところは下記です。
- かき氷を食べたくなった、海を見ながら
- 砂浜を歩きたくなった
- 黄昏てみたくなった、私は得意かな
- 音楽がとても良かった
そうそう、物語の大切な点は”黄昏る”という事です。
私のイメージは、
”夕方に遠い所を焦点が合ってか合わずかの状態で少しだけ寂しさを感じつつ何かを考えているというほどの事もなく夕空を眺めている”
感じです。実際はどういう状態なんでしょう?
まぁ当たっていないけど、遠からずって感じでしょうか。
今度、休みの日の夕方に窓の外を見て黄昏たいと思います。時にはそんな瞬間も必要かも。
※めがねもプライムビデオで観れますが商品版は、下記左からDVD、ブルーレイ版です。気に入った方は特典映像目当てで買うのも良いかも
まとめ
という事で、両作品とも休日の夜にぼーと観るには良いかもしれません。劇的な事は起こらないので映画映画らしい物を観たい人は詰まらないかもしれませんね。観て損はないけど個人的には『かもめ食堂』の雰囲気がリアルで良かったです。
という事で、めがねから10円経つけど荻上直子さんという両作品の監督の、かもめ食堂⇒めがね、に続く作品をまた観たいなと思いました。
読んでいただいてありがとうございました。
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